2014/05/21

雨上がりのゲシュウィンツショーンステ

HMFの該当ページ引用
Bred by Rudolf Geschwind (Austria-Hungary (former), circa 1900). Introduced in Czechoslovakia (former) by Gräfin Marie Henriette Chotek in 1929 as 'Geschwinds Schönste'.

作出年からおよそ30年後に
当時のチェコスロヴァキアに紹介されたと。
激動の時代に生まれ
時代の波にもまれて
受け継がれてきたバラなんだな。


1918年11月皇帝カールIの退位をもって7世紀にも亘り続いた中東欧の大国ハプスブルク家の統治、すなわちオーストリア・ハンガリー帝国は終焉を迎えた。

引用文中に見られるMarie Henrieta Chotekは、Dolna Krupa rosariumを創設した人物で、自らバラの品種改良や育成に力を注ぎ、当時欧州でバラ育種の分野で活躍していた著名人とも親交が深かった。彼女の名前を関したバラがPeter Lambertによって作出(ココ)されている。

ルドルフゲシュウィンツの死後はマリーが彼の育種したバラをDolna Krupaにて栽培したが、時代はゲシュウィンツのバラすべてを守り残すことはしなかったようだ(ココ)。



さて、らだ庭のゲシュウィンツショーンステだが、樹勢はあまり強くなく寧ろ弱い部類に入る。一季咲き品種であるため年に一度の逢瀬にもかかわらず花つきもあまりよろしくない。毎年毎年この苗は果たして来年大丈夫だろうか?と首を傾げながら見守っている状態が苗の入手当初から続いている。ハイブリッドムルティフローラ、つまり一枝に沢山の花をつける系統の筈なんだが、どうやららだ庭で性質変化したらしいww

だが、毎年いくつかの蕾を上げ、数輪の花は咲く。その花たるやこの世のものと思えぬほどの美しさなのだ。虚弱な苗だけれど健気にも花をつけてくれるので尚一層愛おしい。

今年はこれまでよりも多くの蕾を付けた。枝ぶりも2年前とは比べ物にならないほど成長し、少しは逞しさが出てきたようだ。だが、遅咲き品種であるためか、どうしてもチョッキリ被害に遭ってしまう。口吻刺されたひ弱な蕾は首を傾げながら落ちていった。

昨日残った蕾の幾つかに萼が下りているのを見出した。小躍りして喜んだ。だが、天気予報では雨。しかも夜間から止むことなく降るという。

その通りだった。
日差しに透かして観るゲシュウィンツショーンステが良かったのにと舌打ちした。

それは誤りだった。

小雨降る中背後からその姿をとらえた。


う、う、美しい!!!

この一輪だけで終わるなら
それでもいいと思った。

午後になって一旦雨が上がった
「雨が上がったようだよう」
と教えてくれたのは


この猫だった

純白で芳醇な香りを放つバラ「アンナプルナ」
サンスクリット語で豊穣の女神を意味するアンナプルナ
解体してみれば、
アンナはマンマ
プルナは完璧
つまりたらふく食べられるということ
その食欲の旺盛さは名前に由来するのかと思うほどよく食べるオス猫であるが、時々「かーちゃん、お湯が沸騰してるよ」とか「うんちでたー!でたー!トイレくさいー!」とか教えてくれる猫でもある。甘えん坊で始終みゃぁみゃぁないている重い猫だが可愛くて仕方がない(ΦωΦ)

=閑話休題終了=


早速カメラを手にチャッパル引っ掛けて飛び出した。



もういい!
これだけで十分だ!
来年も
再来年も
もっと先まで
数輪咲いてくれればいい!

そう思わせる魔力がある

そんな美しさだ


本来のムルティフローラな姿はバラ園で堪能することにしよう


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