バラを育て始めてそれほど間もない頃、あちこちのサイトを行ったりきたり。「これは役に立つ!」と聞けば図書館で借りてきて(←ここ大事)読み漁り、読後に「はて?」が幾つも連なったりしましたのね。また、時々栽培本を買ったり(←ここも大事。何故なら余程中身が充実している書籍でない限り買わないとある時誓ったから)して様々なことにある意味翻弄され悩みながら失敗したり喜んだり、時にはバラのプロヘッショナルに教えを請うたりもしましたね(トオイメ)。いまだに分からないことだらけなのでバラ育てについての座右の銘は
「常に初心忘るるべからず!」です!
あ・・・あと一ついいっすか?
「命短し育て愛でよバラを!」です!
先人の教えから得たことは少なからずですが、残念ながら個人的に感じた最大にして最深の疑問がありましてね。
それは何かと言うと、「何故なのか」ということなんです。
こうこうこういう現象や症状についてこうすればよいとかああすればよいという対処は教えてもらえても、「何故そうなのか、何がどうしてそうなるのか」についてはなかなか納豆食うことが出来ないことが多かったですね。
そりゃ、もちろん「ウィルス性不治の病」に罹った苗なら治療方法が目下のところ無い訳ですから仕方ないと諦める他ありません。病気は病気でも処置方法があり治療法があるのなら、まずは何が原因のどんな病気で病原菌の性質はどんなものでどうすればそれをやっつけることが出来るのか、ってなことを筋道立てていけばいいわけですよね。
突き詰めたい性格が災いしてますね。
「Aという病気だからBという薬剤を与えましょう」
だけではダメなんです。
A病にかからないようにするにはどうすればよいのか?罹病したら薬剤投与だけなのか?他に処置方法はないのか?などと疑問がぐーるぐる◎◎◎
バラの病気として身近なものに「ウドンコ病」と「黒星病」があります。どちらも糸状菌由来の病気で直接的には気温と湿度に、間接的には微量要素の多寡と関係します。
ある時「ウドンコ病原菌は水に弱い」とある人から教えてもらいました。
そうか!それなら水でやっつけちゃえ!
とすぐに飛びついたでしょう、それまでウドンコ病に罹った苗を手当てしていなければ。
それほど株数が多くなかった数年前の春、育てているバラというバラがウドンコ病にかかり辺り一面真っ白花魁畑みたいになったことがありました。どうすればよいのか分からず、かといって化学合成薬剤は体質的に合わないし使いたくないから虫忌避剤であるハーブ抽出液シコシコシュパシュパしつつ「ほんまにこんなんでえーのかぃや?」思いつつ、他に何もない(ニームのことは知っていましたが使っていませんでした)状況で半泣きになりながらほぼ毎日白い粉をふいた葉っぱを見つけては溜息ついたことがありました。
結果は・・・惨憺たるものでした。
葉っぱはチリチリ・ベロベロ・ヨレヨレになるし、白い粉は減るどころかあちこちに飛び火して、花首までドーランを塗ったようにまっチロwww
うがい薬で拭き取るのがよい!と読んでやってみました。はい!きれいになりますよ。でも一時避難所ならぬ一時綺麗処で、強すぎる薬に反応してか花色は変になるし株はひ弱になるし、おまけにうがい薬なんて高価なものバラ全体に使えませんがな!ついでに拭き拭きするときに細首チョンパしちゃうし 〔そのへんの下りは栽培資材の整理5-薬剤-でちょろっとw〕。
だで、考えたです。そもそもウドンコ病って何?って〔ここらあたりでよろしく〕。
調べたです。むっちゃらかしい用語が並ぶ本も分かったふりして読み終えたです。こまけー文字が並ぶサイトも眼を乾燥させながらガンガって読んだです。
読んだだけじゃあきまへん。理解しないと。それも、少ないながらの経験値を踏まえて身体で覚えさせるように理解していかないといけません。じゃないと、同じ失敗を繰り返すことになりますから。
で、まぁ、ウドンコ病については病気が出にくい環境が数年かけてようやっと出来てきたわけです。めでたしめでたし
今回これを書こうと思ったのは、
何故だ?
あ、そうそう。
ある程度の知識と自分なりの経験値とに加えて「何故?どうして?」という意識を総動員させれば、バラ育ても苦しい・悔しいことより楽しいことの方が大きく膨らんでいくし、何よりもバラ自体が強く逞しくなっていってくれるのではないかと思うからであります。
でー、画像はブルームーンの葉っぱです。撮影日2014/4/23
葉っぱの先端が茶色く乾燥してチリチリになってますね。薬害だと思われます。
撮影日の数日前に1000倍希釈のニームオイルに竹酢液をキャップ一杯ほど加えたものを潅水しました。噴霧じゃないです。如雨露で土壌潅水したのです。葉っぱにかけたつもりはなかったのですが、この葉っぱは上位の葉なので、如雨露を振り回したときにもしかしたらかかったかもしれません。薬害が生じたのはこの1枚だけです。
薬害が何故生じるのか?
薬害が生じやすい条件とは何か?
さぁ、考えてみましょう。
最近のことですが、あるローズグロワーrose grower(バラ育ててる人は誰でもローズグロワーだよね!)の葉っぱにちょっとした異変を目にしたので、とある足す処で画像を見せてちょ!とお願いしました。見せてもらった画像だけでは判らなかったため葉っぱの裏も見せてちょ!と再度お願いしました。
あ~ら、やっぱり!ハダニ害ですね。
なになに?水をかけた?そりゃ結構!
おや?その白っぽいものはカビじゃありませんか?
葉裏のウドンコ病のように見えますな。
え?水かけたばかりなので乾いてから再確認する?
いや、乾かしたらあきまへんで
え?ドライヤーで乾かすわけじゃないわよってw
そういう意味と違いますて、、乾く前に拭き取りませういう意味です
てなやりとりがありましたん。
言葉って、文字だけの言葉って難しいですね(^_^;) こちらとしては意図的に乾かすということではなく、水分が蒸発する前に処置を早めにしてほしいということを伝えたかったのです。人為的に乾かすというニュアンスが強く伝わってしまったのかなと反省。
なーにが言いたいんかっちゅうと、薬剤散布の時に気温が高かったり風が強かったりするといくら適正に希釈した薬剤であっても水分蒸発してしまうことがあるわけですよ。そうすると、例えば葉っぱの表面に薬剤を撒布した場合、お日様の力と風の力で葉の表面にこくなった薬剤が残りやすいのです。特に葉の縁とか先端とか、時に葉脈の彫が深い葉っぱなら凸凹の凸部分に、ね。
最近では展着剤も随分改良されてきているらしく、薬害少なめのものもあるそうですが、展着剤なんてのは薬剤を葉面に出来るだけ長くとどめておくための物でしょ?するってーと、展着剤混合の薬液なんてのは薬害が生じやすい条件を高めかねない素材になってしまうわけです。
わたしはニームオイルを活性剤として使っていますが、以前展着剤をニームオイルに混合させて撒布したことがありました。
出ましたよー!薬害が!
それ以降展着剤は資材ボックスの奥底「パンドラの箱」に仕舞ったままです。
バラの好みも育て方も人それぞれ
そりゃぁ、すぐお隣でバンバン化学合成薬剤ぶり撒かれたら困りものですけど(私なら文句言うよ自分と家族とバラの命かかってるもん)、自分にとっての最善に近いものはあっても、絶対のものというのはあるようでないであろう(どっちやねん!)と思いますし、価値観も違います。おしつけられるのも嫌だし、おしつけるのも嫌です。だって、庭環境なんて全く同じものはありえないのですから。
長くなりました。
最後まで読んでいただいた方お疲れさま&ありがとう
3 件のコメント:
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てすと♪
とんくす♬
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